2008-12-27

醸し人九平次 本生・吟醸うすにごり 五百万石



週に1回ぐらいのペースで通っているいきつけの居酒屋を紹介します。

「飲んだ日本酒だけでなく、お店も宣伝して」
という厨房担当マチャコちゃんのリクエストに応えさせてもらいました。

その名は『むさしの厨房 閻魔堂』
老松酒造株式会社(大分県日田市)の本格麦焼酎『閻魔』
常備しています。

お店の場所はオトさんの住まいがバレてしまうので内緒。
でも、上記のリンクのどこかをたどっていけば見つけられます。

日本酒も3~4種類常備していますが、
時々とっておきの酒が入荷します。
(メニューに載ってないので、スタッフの恭子ちゃんに聞いてください)

そして、昨晩いただいたのがこれ。





「醸し人九平次 本生・吟醸うすにごり五百万石」(萬乗醸造株式会社 愛知県名古屋市緑区大高)

名古屋市の南のはずれ、桶狭間古戦場の西に位置する大高は知多半島の付け根にあたります。

この地域で造られた酒は18世紀後半から盛んに江戸に送られたそうです。

古くから大高村の庄屋として栄えた久野家は代々当主が「九平次」を名乗り、9代目から酒造を始めたといわれています(天保8年。1837)。

昨年(平成19年、2007)、主屋(しゅおく)をはじめ一連の建造物が国の有形文化財に登録されました。


現在の当主は15代目、杜氏の佐藤彰洋氏は現当主の友人で同級生だそうです。
元々劇団員だった現当主は、先代の病気がきっかけで15代目を襲名、エンジニアだった佐藤氏を誘って一緒に酒造りに取り組んだといういきさつがあるそうです。

まだお若いこの2人がタッグを組んで、平成9年に出した銘柄が『醸し人九平次』。

石高は300石とわずかですが、量より質にこだわり、
仕込水は300年かけて湧くという水を長野まで汲みに行き、
酒米を磨きあげた上、すべての製品を無濾過原酒のまま瓶詰めし、
-5℃の低温で貯蔵するという手間暇を惜しまない酒造りを続けています。

先週、恭子ちゃんから
「間もなく新酒が入るよ」
と言われて楽しみにしていたのですが、
運よく開封したての1杯目をいただくことができました。

五百万石を55%まで磨き込んだ吟醸酒の生・うすにごりです。
ゆっくり瓶を振った後、グラスに注いでくれました。
ほんのわずかに黄金色に霞んだ酒は、見るからにトロリとたおやかです。

グラスに口を寄せると、マスカットとバナナの香りにわずかに木の香りが
混じった芳香が寄せてきます。

口に含んだ最初の印象は、ふっくらと芳醇で見た目のたおやかな印象そのまま
どこまでも柔らかです。
舌先に微炭酸の刺激を感じると同時に、
生特有の丸い甘さが口中全体に広がります。

そのまま待っていると甘味が引いていき、
最初に感じた辛味とは別の、苦味を伴う刺激が訪れます。
これがとてつもなく爽やかで、いつまでも楽しんでいたい気にさせられます。

上立香で感じた複雑で華やかな香りは、含み香としてそのまま鼻に抜けていき、
飲み下すと木の香りだけがほのかに残り、
舌の奥にごくわずかに渋みを残しつつも、
すっきり辛い後味が口を引き締めます。

五味すべてを感じさせる複雑な味わいながら、雑味やひねたところが一切なく 、
素直で上品で高貴な印象でした。

飲み進むうちに甘味を感じなくなりストレートな辛さが中心になっていきますが、
肴を食べるか、しばらく待ってから口に含めば
ふくよかな甘さが戻ってくる不思議な味わいでした。

人気銘柄というと、実際に飲んでみると裏切られることも多いのですが、
『醸し人九平次』は評判に違(たが)わない旨さです。

DATA:
「醸し人九平次 本生・吟醸うすにごり 五百万石」
使用米;五百万石
使用酵母:
精米歩合;55%
日本酒度; +3
酸度; 1.7
アミノ酸度:
甘辛度;
アルコール度;17%以上18%未満



さて、自宅に戻ると・・・

我が家の大御台所(おおみだいどころ)天璋院篤姫(てんしょういんあつひめ)こと
アハメッタさま(16歳、メス、白)と、
クリスマスイブに突然やってきたヘラジカのエルク君が
テーブルの下でくつろいでらっしゃいました。








エルク君、そればっかりだね。
故郷に帰らなくてもいいの?
いったいいつまで我が家に居座るつもり?




というのが大御台さまのおおらかなところです。
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いつも応援ありがとうございます。

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