2012-02-25

「角右衛門 純米吟醸 生原酒 美山錦仕込 無圧搾り 中取」&「高所熱狂症(サンゴ編)」







数々の本を床に落としながら本棚の天板にのぼって得意顔の
サンゴこと刈谷ノ三五郎愛助(7カ月半、オス、黒)。






天井近くから部屋を見下ろして満足気です。






と、「天空の城ラピュタ」のムスカを気取っています。







降りてくるときも、本をドサドサ落としたことは言うまでもありません。



さて、冬は日本酒の旨い季節。
というわけで、数日前にいつものお店で飲んだ酒のインプレッションです。



「角右衛門 純米吟醸 生原酒 美山錦仕込 無圧搾り中取」
ナショナル物産株式会社 秋田木村酒造工場 秋田県湯沢市田町)

地下鉄日比谷線広尾駅そばの有栖川宮記念公園の前にある「ナショナル麻布スーパーマーケット」。
そして、田園調布の環八通り沿いにある「ナショナル田園」。

どちらも東京の超高級住宅地にあるスーパーマーケットです。
特に、「ナショナル麻布スーパーマーケット」は輸入食材を取り揃え、買い物客の7割が外国人という超オシャレなお店として、1970年代から若い人達の憧れの的でした。

この2つのスーパーを経営するナショナル物産が、映像製作配給の東北新社の子会社になったのが1972年。
その後、1996年に木村酒造が秋田出身の創業者に支援を受け、東北新社グループに入りました。

子会社の統合を経て、現在はナショナル物産株式会社の傘下にある木村酒造ですが、創業は400年近く前、大阪夏の陣で豊臣氏が滅んだ元和元年(1615)とされています。

豊臣方の武将、木村長門守重成が大阪夏の陣で討ち死にし、子孫が秋田に逃れ商売を始めたと伝えられ、この年を創業としているのです。

酒蔵として形を成したのは3代目の角右衛門(かくうえもん)(1681-1721)のときと言われ、秋田・久保田藩(佐竹藩)の藩命により酒造りの技術を習得しました。

木村酒造が蔵をかまえる湯沢から南東20キロあまりには慶長11年(1606)に開山した院内銀山がありました。
元和3年(1617)にはすでに7,000人あまりの大集落をなし、江戸中期の最盛期には人口1万5千人となり、その規模は久保田城下(現秋田市)をしのいでいたと言われています。

豊富な雪解け水と米どころという地の利と、鉱山労働者で賑わう街。
そんな好条件のもと、当時の湯沢は造り酒屋が立ち並んでいたようですが、現在まで続く酒蔵は木村酒造だけです。

明治に入るまで、木村酒造の主銘柄は「男山」でした。
明治14年、天皇行幸の折に侍従が木村酒造に宿泊し、その時に飲んだ酒の印象が女性的であったことから、「福娘」の名を賜り、それ以降は2銘柄を造っていました。
ところが、商標登録制度が普及する昭和に入ると、銘柄が他社と重なることが問題になり始めます。
湯沢が小野小町の生誕地と言われていることから、昭和16年(1941)に「福小町」と名称を変え、これが現在まで続く主力銘柄になっています。

さて、木村家3代目当主の名を冠した「角右衛門」ですが、手作りの少量生産で全国30ほどの特約店のみに卸す限定酒です。

中でも今回飲んだ酒は、純米吟醸の「醪(もろみ)」を圧をかけずに酒袋の自重で搾り出した「生酒(なまざけ)」のうち、「中取(なかど)り」(最初にでてくる「荒走り」の次にでてくる酒。一方、最後に出てくる部分は「責め」と呼ばれる)だけを無濾過で瓶詰めしたもので、300本しか出荷されていません。

そして、使用している酵母は協会1801号です。この酵母は酸度が少なくまろやかな味わいと華やかな香りを醸(かも)すのが特徴です。

確かに、グラスから立ち上る香りは強く華やかです。
フルーティとかフローラルとも少し違うふっくらとしたやや甘い香りです。

上立香(うわだちか)の印象そのままのふくらみのある口当たりで、口に含んで転がすと透明感のあるやや甘目のなめらかな味わいが広がります。

含み香(ふくみか)も喉越しの時に感じる吟香(ぎんか)も上立香の印象を引き継いでいますが、喉越し直前から感じ始める辛味が最後に口の中を引き締めてくれるので、最初に感じた華やかな香りと甘味とは裏腹に、後味は極めてさっぱりしています。

そのため、すぐ次の一口が欲しくなる旨さです。
華やかでふくよかな酒は、ともすると肴(さかな)との相性が気になるところですが、この酒は後を締めてくれるキレのある辛味のおかげで食中酒としてもいい感じです。

二口目以降は香りに慣れるせいか、辛味と酸味が立って全体にすっきりしてくる印象があります。
飲むほどにクイクイと進んでしまう危ない酒とも言えるでしょう。

DATA:
「角右衛門 純米吟醸 生原酒 美山錦仕込 無圧搾り 中取」
杜氏;
原材料; 米、米麹
使用米; 美山錦
精米歩合; 58%
酵母; 協会1801号
日本酒度; 3.0
酸度; 1.3
甘辛度;
アミノ酸度; 1.1
アルコール度; 17.5%
製造年月; 2012年1月



リンゴ(7カ月半、メス、サビ)に比べて2回り大きくて重いサンゴは、
運動能力においてはリンゴに劣っています。リンゴが高い所に登る時
の身軽さとスマートさがサンゴには欠けているので、よじ登るときに
色んな物を棚から落としてしまい、若いわりには鈍重に見えてしまいます。

0 件のコメント :

コメントを投稿