というか、この時期にしか出回らない生原酒を飲める季節になりました。
近所のいつもの居酒屋さんに、入手困難なお酒が2種類入りました。
「開運 無濾過純米生酒」(株式会社土井酒造場静岡県掛川市小貫)
明治5年創業、4代目当主と能登杜氏波瀬正吉氏が醸す酒は、
全国新酒鑑評会で金賞8回という実績を持つ、地元静岡では有名な
蔵元さんです。
55%まで磨き込んだ山田錦だけを使った搾りたての純米酒を
濾過せずに瓶詰めした酒です。
要するに濁り酒の上澄みだけをとったものと考えればいいでしょう。
わずかに炭酸を感じるフレッシュな印象と、
生特有のしっかりしたボディが両立しています。
香りは上立香から返り香まで控え目で、
吟醸酒のようなフルーツ香はごくわずかです。
甘み、辛味がほどよくバランスしていて、しばらく口に含んでいても
ふくよかな味が変わることがなく、最後まで最初の印象が続きます。
芳醇なのにすっきりしている、というのでしょうか。
ヒラメやタイなど、白身の刺身がよくあう酒でした。
DATA:
「開運 無濾過純米生酒」
使用米;山田錦
使用酵母:静岡酵母
精米歩合;55%
日本酒度; +3.5
酸度; 1.5
アルコール度;17%以上18%未満
「隆 阿波山田錦65純米生原酒」
合資会社川西屋酒造店(神奈川県足柄上郡山北町)
次の1杯は、神奈川県丹沢山系の西麓、
酒匂川の西岸に位置するので川西屋と名乗ったという蔵元の
限定酒「隆」です。
2007年産米を使った純米生原酒です。
この蔵元は「丹沢山」という銘柄ももっていますが、
「隆」は全国でも20数軒にしか出荷されていません。
香りはごくわずかで、感じないと言っていいかもしれません。
口に含んでみると、トウモロコシのような穀物の味覚を感じます。
癖や臭みではなく個性と呼べるもので、
ドイツワインの白に通じるような酸味があり、爽やかな印象です。
また、後口でごくわずかに感じる渋みがワインを飲んでいるような
錯覚を呼び起こします。
「隆 阿波山田錦65純米生原酒」
使用米;阿波山田錦
使用酵母:9号系
精米歩合;65%
日本酒度; +6
酸度; 2
アルコール度;17%以上18%未満
どちらも甲乙つけがたい旨さですが、どちらか選べといわれれば
よりボディの豊かさを感じさせながら爽やかな印象を保ち続ける
「開運 無濾過純米生酒」の方が好みです。
いい気分で家に帰ると
天璋院篤姫(てんしょういんあつひめ)こと
我が家の大御台所(おおみだいどころ)アハメッタさま(16歳、メス、白)が
待ち構えていらっしゃいました。
そう言えば、きのうの投稿で
カツオが食べたいとおっしゃっていたアハメッタさまに
スーパーで売ってるナマリ節で我慢してくれと書いた記憶があります。
「大御台(おおみだい)さま、
申し訳ありませんありませんでした。
うっかり失念していました。」
よっぽどお腹が空いていたようで、イライラしていらっしゃいます。
ここは平謝りの一手です。
「誠に申し訳ありません。
明日には必ずご用意いたします。」
はい、約束させていただきます。食べ物のことにはとことんうるさいアハメッタさまに
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