2011-08-23

「劇団DOGADOGA+(ドガドガプラス)を見る」 &三五郎・凛瑚

昨夜、芝居を見てきました。

結成5年を迎えた劇団DOGADOGA+(Plus)、
第10回公演「贋作たけくらべ」の千秋楽でした。








浅草を拠点に、
『目指せ浅草公会堂!!』
『いでよ!第二の春川ますみor倍賞千恵子!!』
を合言葉に、
『踊り子女優化計画』を実行中の劇団です。








率いるのは映画監督の望月六郎

アダルト出身ですが、亡き原田芳雄が中年ダメヤクザを演じる『鬼火』
北村一輝が一躍注目された『皆月』(花村萬月原作、主演:奥田瑛二、吉本多香美)など
良質な作品を数多く世に出しています。








そんな望月の芝居を見ようと誘ってきたのは
facebookで30数年ぶりに連絡をとるようになった中学時代のクラスメート。

合計6名+高校時代の友人1名が集まり、
芝居の打ち上げに紛れ込んで、クラス会もどきが繰り広げられました。

望月曰く、
「東日本大震災が僕達を引き寄せてくれた。
みんななんとなく不安で、知っている人たちの安否や最近の状況を知りたがっている」








芝居のストーリーも、
太平洋戦争に翻弄された人々のそれぞれの想いが交錯して
大きなタペストリーが織られていく、
繊細かつダイナミックな展開でした。

望月自身が認めているように、
8月は戦争を想う季節で、それに東日本大震災と原発事故が
色濃く影を落としているストーリーです。







画像をクリックすると公式ホームページにとびます
一言で言えば、「失った人を想うときの喪失感」がテーマ、と言えるでしょうか?

たけくらべのモチーフはちりばめられているものの、
贋作というだけあって
助六と揚巻(この芝居では揚羽と名前が変えられている)と意九とが
宝刀「友切丸」を持つ(オリジナルの登場人物)赤祖父大尉と絡む物語が、
戦後混乱期のいかがわしいバーで繰り広げられる痴話話やレビューを背景に
繰り広げられます。

って、書いてる本人はわかってるけれど、読んでる人には何のことかわからないだろうな。








確かに、ストーリーが難しくてわかりにくいという声も
若い観客から多く聞かれたようです。
(と、打ち上げの席で女優さんが教えてくれました)

っていうか、『たけくらべ』や『助六』を知っていないと
換骨奪胎の妙味がわからないかもしれません。

でも、歌あり踊りありお色気ありの華やかな展開と
役者のテンションを感じるだけでも充分楽しめる仕掛け満載です。

赤テントや黒テントが全盛だった小劇場の頃の物語世界が、
最新の振り付けとクールな曲に彩られて
新しい形で蘇った、
・・・とまとめると、望月に怒られるかな?



今日の投稿ではリンゴとサンゴは画像だけの登場になってしまいました。
同級生と久々に会えた嬉しさと、芝居のことをどうしても書きたかった
のでご容赦ください。
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