下の段には、料理のレシピ本がはいっていますが、
上段と中段にはお菓子をいれています。
手前のものは食べては補充して常に回転していますが、
奥のほうに追いやられたものは、
開封して食べかけのまま湿気(しけ)まくっていたり、
海外旅行のおみやげでいただいて一口二口食べたまま
干からびてしまったドライフルーツなど、
忘れられたままミイラや化石になったものばかりです。
一度、棚を空っぽにしたところ、

我が家の大御台所(おおみだいどころ)天璋院篤子(てんしょういんあつこ)こと、
狭いところが何より大好きなアハメッタさま(16歳、メス、白)が
さっそくお試しになりました。
「こんな所と申しましても、
ここは普段はモノでふさがっております」

「そこも、中味を整理すれば
また塞(ふさ)がりますので」

「いくら天璋院さまでも、
上の段は狭すぎると思いますが」

「天璋院さまに出て行っていただいたら
すぐふさがりますので、今後は天璋院さまも
おはいりになれませんが」
よっぽどお気に召されたのか
しばらくここにご滞在されました。
たかがお菓子棚の整理が、半日仕事になってしまいました。
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