2008-01-25

居酒屋にて初物をいただく -山菜の天ぷら-

先日行った居酒屋さんの話の続きです。
今回は、いただいたつまみの一品で感じたこと。

注文したのは、山菜の天ぷら。
たらの芽、ふきのとう、菜の花、椎茸、そして白子はサービスです。

春の山菜に椎茸っていうのも「?」だけど、ここ数年、都内のスーパーでも当たり前に山菜を見かけるようになったことが、僕の大きな「?」です。

聞くところによると、たらの芽やふきのとうはハウス栽培がけっこう普及してるとか。

野菜の「旬」がなくなって久しいけれど、ついに山菜までが・・・

話はいったんそれますが、9年前から2年前まで中部・東北の代理店さん担当だったので、2~3泊の出張を週2回、つまり週末以外東京に戻るのは1晩だけという生活を送っていました。

出張の楽しみのひとつは地元の食材と地酒を楽しめることと、桜前線の北上や根雪の南下を目の当たりにできることです。
特に長野、新潟、静岡、群馬、宮城、山形庄内を担当していた時期が長かったので、この地域の代理店の方と一緒に行く地元の居酒屋巡りは大きな楽しみの一つでした。

山菜のてんぷらは、どの地元でも春先にならないとメニューに出てきません。
当たり前ですが北に行くにつれて時期が遅くなっていました。

でも、山菜独特の苦味とえぐみがあり、
「大人の味だなあ、お子ちゃまにはわからないよなあ」
などと悦に入っていたものでした。

さて、本題に戻ります。
この日食べた山菜は、その苦味やえぐみなど、癖がとても弱い。

子供の頃食べさせられたトマトやきゅうりはすごく青臭かったし、ピーマンは苦く、ほうれん草は渋くて舌に幕が張ったようになりました。
もちろん、どの野菜も季節ごとに八百屋に並ぶ時期がきっちり決まっていたから、大根や白菜や椎茸は夏にはなかったし、キャベツは秋には食べられませんでした。

少なくとも野菜についてはいつでも何でも食べられるようになり、「この時期じゃないと出回らない」というものがなくなったような気がします。
(果物はまだそうでもないけれど)

山菜も、地方によって時間差はあったけれど、雪解けの頃からゴールデン・ウィーク明けまでしか食べられなかったように思います。

数年後には、山菜も1年中スーパーに並ぶようになるのでしょうか?

あぁ、とりあえずこごみとこしあぶらが食べたいっ!

p.s.
誤解なきよう付け加えておきますが、天ぷら自体はごま油が効いていたし、衣の具合も揚げ加減も絶妙だったし、薄味の天つゆのほか天日塩が2種類と昆布塩がついていて、大変おいしくいただきました。

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