「そこは入れないと思います」 内猫アハメッタさま

キッチンの引き出しをうっかり開けっ放しにしていたら、

大御台所（おおみだいどころ）天璋院篤姫（てんしょういんあつひめ）さまの
異名を持つ、我が家のおばあちゃま内猫アハメッタさま（16歳、メス、白）が、
潜りこもうとしていました。

引き出しの中身を掻き出そうと、懸命です。

「最初っから、入れる余地がないってわかってらっしゃったんですか！？」

「そうおっしゃられましても、
中身を片付けておく場所が他にございません。」

この、きまぐれで身勝手で理不尽なところがなければ、
本当にいいお姫様なんですが・・・



そうは言っても、やっぱり貫禄勝ちのアハメッタさま。
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