2011-08-31

「駒泉」「笑四季」「岩木正宗」

久しぶりに日本酒の話題です。
しかも一気に3銘柄。

最近、美味しい純米生原酒を入れ替わり入荷している
居酒屋さんを見つけ、週1回くらいのペースで通っています。

今日紹介するのは、実は8月26日に飲んだもの。
カメラを持っていなかったので携帯で撮って、そのまま忘れてました。

飲んだ時の印象をメモっていなかったので、
味の感想はかなり曖昧です。
(もしかすると、別の銘柄と混同しているかもしれませんがご容赦を)

いろいろ薀蓄(うんちく)を語ってますが、
実はオトさん、この日初めて知る銘柄ばかりでした。



「吟醸純米無濾過生原酒駒泉」
株式会社盛田庄兵衛; 青森県上北郡七戸町)

上北郡七戸町は、
青森市の東に位置し、八甲田山の裾野を抱く、
酪農、競走馬育成が盛んな
人口1万7千人弱の町です。

東北新幹線の七戸十和田駅があり、
国道4号線(旧奥羽街道)が街の中心を南北に貫く、
交通の要所です。

もともと南部一族のお膝元のこの地方、
町役場の北西に広がる柏葉公園は七戸城(柏葉城)跡です。

南部といえば南部杜氏。
町役場から南東に2ブロックほど行くと
駒泉の醸造元、盛田庄兵衛があります。

風格を感じる建物は、市街の家並みのシンボル的存在です。

もともとこの地方は、近江(現在の滋賀県)商人との交流が盛んで、
この蔵も近江商人だった初代が1736年に商売を始め、1777年に酒造りを始めたのが起源です。

名馬(駒)を育て、八甲田山系の豊かな雪解け水(泉)、の地元にちなんで名付けられた「駒泉」、
その吟醸純米無濾過生原酒のお味は・・・

穏やかな吟醸香、口に含むとほのかに甘く、後口はずっと辛味が続く。
詳しいことは忘れてしまいましたが、どっしりというよりふくよかな印象だったような記憶が。

DATA:
「吟醸純米無濾過生原酒駒泉1800ml詰」
杜氏; 盛田卓次
使用米; 華想い
精米歩合; 55%
日本酒度;
酸度;
甘辛度;
アルコール度;17%~18%未満
製造年月; 2011年5月



「笑四季 アンタイド2 黒ラベル特別純米 垂口直汲・無ろ過生原酒」笑四季酒造株式会社; 滋賀県甲賀市水口町本町 )

笑四季とかいて”えみしき”と読みます。

創業は明治25年、現在は4代目の竹島健三氏が率いる
この蔵はあらゆる意味で常軌を逸しています
(褒め言葉です)。

4代目健三氏のお嬢さんはまだアラサーの若さ。
東京農業大学を卒業後、実家で酒造りを学び、
その後東京で行われた研修で、
大学時代に同じサークルだった人と再会、
交際が始まりました。

新潟出身だった彼は婿に入り5代目となり、
今は夫婦そろって杜氏として酒造りしています。

若い2人が古い体質の日本酒業界の常識を次々と
破り、果敢な挑戦を続けています。

公式ホームページやラベルを見れば、その目指す方向が見えてくるでしょう。

オトさんが思うに、それはズバリ「ワインを超える」。

戦後、伏見の大手酒造会社のOEMを手がけ、
2,400石まで石高を増やしましたが、日本酒の低迷と共に規模を縮小、
昭和63年からは大吟醸造りに社運をかけ、現在に至っています。

その意味では、昔から進取の気性に富んだ蔵と言えるかもしれません。

従業員7名、石高は200石ですが、
実験的ともいえる貴醸酒造りに力を入れています。

この日飲んだのは開栓5日目、ほぼ最後の一杯でした。

とにかく上立香がすごい!
メロンでもバナナでもなく、マンゴーでもなく、スターフルーツの香り。
こんな香りは初めてです。
やや渋みを伴ってかなりさっぱりした味わいは
日本酒とは思えません。

目隠しされて飲んだらドイツ系の白ワインと間違えそうな気さえします。


DATA:
「笑四季 アンタイド2 黒ラベル特別純米 垂口直汲・無ろ過生原酒」
杜氏; 竹島充修
使用米; 麹米: 滋賀県信楽町産山田錦
; 掛米: 滋賀県産日本晴
精米歩合; 60%
酵母: 笑四季19号
日本酒度; +3.0
酸度; 1.7
甘辛度; -0.6
アルコール度;17%
製造年月; 2011年3月



「激突!赤と黒 大坂夏の陣」
(有限会社 竹浪酒造店; 青森県北津軽郡板柳町大字板柳)

青森市の西側、北の五所川原市と南の弘前市に
挟まれ、津軽平野ど真ん中の板柳町は
岩木川の水運によって繁栄し、津軽藩の代官所が
置かれていた地域です。

明治になってリンゴ生産がもたらされると名産地になり、
昭和中期はリンゴを出荷する五能線の板柳駅は大いに
賑わったそうです。(Wikipediaより)

その板柳駅から岩木川に向かって500mほどのところに
竹浪酒造店さんがあります。

創業は生保年間(1644~1648)、質屋と酒造業だったようです。現在の当主は16代目、17代目が杜氏を引き継いでいます。

津軽富士岩木山の伏流水で醸すところから
主要銘柄は「岩木正宗」と名付けられています。

この「激突!赤と黒 大阪夏の陣」は、
青森県東津軽郡にある地酒専門店『辻村酒店』さんが
ねぶた祭り記念酒として毎年企画し、
竹浪酒造店さんに造っていただいている
『岩木正宗 特別純米酒 北村蓮明ラベル』3種のうちの1つです。

ちなみにこのラベルは「日立連合ねぶた委員会」が引いたねぶたの下絵です。

右に赤備えの鎧をまとった真田幸村、左に烏軍の独眼竜伊達政宗、
中央に竜を配した一騎打ちの図柄になっています。

このねぶたは、市長賞と囃子賞を受賞しました。

ところで、
『辻村酒店』の店主、辻村 大氏はまだ30歳になったばかり。

地元青森を中心に小さいけれど美味い酒を造る酒蔵を応援している
見た目はヤンチャぽいけれど、根はすごく真面目で情熱的な青年です。
(といっても、一度しかお会いしたことないんですが・・・)

さて、そのお味ですが、申し訳ありませんがさっぱり覚えていません。

生原酒2杯の前に生ビールやハイボールを飲んでいて、
カウンターのおとなりの女性2名と盛り上がったりで
(アケちゃん(嫁)も一緒でした。念のため)
時刻も0時を回りかけてたものですから・・・

DATA:
「岩木正宗 特別純米酒 北村蓮明ラベル『激突!赤と黒 大坂夏の陣」
杜氏;
使用米; 華吹雪(90%)、美山錦(10%)
精米歩合; 麹米:45%
               掛米:60%
酵母; K-901
日本酒度; +6
酸度; 1.7
アミノ酸度; 1.7
甘辛度;-0.9
アルコール度;15%~16%未満
製造年月;2011年7月



<本日の仔猫たち>



「がおーっ!」








「ツキノワグマの小熊みたい」








この細くて鋭い爪が食い込んでくると
めちゃくちゃ痛いんです。



久々の日本酒インプレッション、朝からネット調べでご飯も食べず、
夕方やっと仕上がりました。仲良くなった女性2人は酒好きだけど
日本酒はあまり飲まなかったそう。一緒に利き酒して、日本酒ファンに
なってくれました。(オトさんへ気を使っただけかな?)

3 件のコメント :

  1. 隣での飲んでいた2人の片割れです。
    その節は、おいしい日本酒ごちそうさまでした。あと、楽しいお話も。

    また、お店に出没します。お会いできるのをたのしみに。アケちゃんさんにもよろしくです。
    もう1人の片割れ(お店の近所に住んでる)は、しょっちゅう出没してるはず。

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  2. Fさん、こんにちは。
    この間は酔っ払いが絡んで失礼いたしました。

    また、一緒に飲もうね。

    ところで、3杯目の岩木正宗ってどんな味だったか覚えてます?

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  3. スッキリして、飲みやすくて、香りは強くなかったかと。味、香りともに主張し過ぎず、ずっと飲んでても飽きない味だったと思います。

    味を表現するのって難しいですね。
    (*^.^*)

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